訪問看護の課題と解決方法を紹介

訪問看護は、在宅医療の技術の進歩によって、入院せずに在宅ケアを受けられる人が増えたことによってニーズが増加している。

しかし、訪問看護は発展途上の技術でもあるため、課題点もたくさんある。

具体的には、訪問看護のニーズが高まり、訪問看護の事業所は増加しているにも関わらず、訪問看護師の人材が不足していることだ。

そして、訪問看護師と他の職種との連携が不十分であり、利用者の不安やクレームに繋がることである。

訪問看護師の人材不足については、看護業界全体の人材不足が影響しているといえる。

看護師は体力的にも精神的にも激務であるため、資格を持っていても看護師として働いていない人もいる。

訪問看護師は、夜間の呼び出しや利用者の状況によっては残業も発生するため、働くことを躊躇する看護師も多いだろう。

今後、訪問看護師の人材を確保するためには、無理なく働ける職場づくりが重要になる。

例えば、看護師がチームを組んで複数担当で訪問看護を行うことで、気兼ねなく休みを申請することができたり、急な出勤にも対応できるだろう。

訪問看護師が連携をとる職種には、医師やリハビリ専門職、入院していた病院の病棟看護師などがいる。

他職種との連携はお互いの仕事内容を理解していないとうまくいかないことが多い。

連携がうまくいかないと、大きなミスだけでなく、伝言忘れなどの単純なミスにもつながる。

一人の利用者を支えるために、それぞれの職種がどのような目的でどのような活動をしているのかを理解し、共有することが大切である。